2016.12.27
マンションを少しでも高く売却したいなら、売却のタイミングがポイントです。さらに、長期修繕計画や修繕積立金について知っておけば、売却のタイミングを計る判断材料の1つになります。
今回は、長期修繕計画と修繕積立金についてご紹介します。
長期修繕計画とは
「長期修繕計画」とは、マンションを分譲する時点で、今後の老朽化を予測して立てた修繕の計画です。
設備の老朽化や外観の劣化などを放置すれば、住みにくくなるのは当然として、マンションの売却も難しくなってしまいます。外壁が汚れて見栄えが悪く設備にも不具合があるようでは、買い手を探すことも難しくなるでしょう。長期修繕計画は、マンションの資産価値を保つためにも必要不可欠なものです。
長期修繕計画の内容を確認することで、そのマンションの管理がしっかり行き届いているかどうかを判断することができます。
修繕積立金の仕組み
修繕積立金とは、マンションの老朽化に備えて積み立てておく修繕費用のことです。
一般的に修繕費は、新築時に安く築年数が経過するに連れて高くなる傾向にあります。そのため入居時の修繕費がいつまでも同じ金額で推移するわけでなく、数年に一度見直される長期修繕計画により金額が変わります。修繕積立金の増額予定は修繕計画書で確認できるため、必ずチェックをしましょう。
・修繕積立費はなぜ値上げされるのか
例えば、1回目の大規模修繕の費用はマンション購入時に集金した修繕費でまかなえたが、2回目は老朽化が進んだこともあり費用が不足してしまったというケース。あるいは、次の大規模改善では費用のかさむ修繕が必要なため、現在の積立金では不足が予想されるというケース。
分譲時点の長期修繕計画の見通しが甘い場合、この2例のような事態が起こり、積立金では足りない額を入居者個人で負担することになったり、修繕積立金が値上げされることになったりする場合があります。
・修繕のタイミング
一般的に、10~15年毎に大規模修繕が行われます。修繕を先送りにすれば老朽化が進み、修繕が困難になりますので、大規模修繕が20年も行われていないようなことがあれば、周囲に呼び掛けて修繕を行うべきでしょう。