2017.01.31
外国人観光客が年々増加の一途をたどる日本は、観光地としての人気だけでなく、
不動産の投資対象としても注目を集めています。海外にも投資価値のある多くの不動産が存在するにもかかわらず、海外投資家たちが日本のマンションを投資先に選ぶのは、どのような理由によるものなのでしょうか。今回は、海外の投資家たちが日本のマンションを投資先に選ぶ理由についてご紹介します。
海外と日本の不動産投資の違い
日本のほとんどの不動産投資は、家賃収入を基本とした「インカムゲイン」を求めて行われます。
これに対し、海外不動産投資の多くは、物件が値上がりすることを期待した「キャピタルゲイン」を得ることを目的としています。
投資においては、収益もさることながらリスク回避が重要なテーマであることは言うまでもありません。しかしこのような投資活動において、破綻者が出るリスクが大きいのは、見込みや期待値重視の投資だと言えます。
海外と日本の不動産投資の収益構造が異なる上、税制や法律、融資の方法も大きく異なることがあるため、不動産のプロであっても成功は容易ではないと言われています。日本における人口減少などを懸念し、特に個人で海外不動産投資を考える場合、現地をよく知らないままの投資は、リスクが大変高いと言わざるを得ないため、慎重に検討すべきでしょう。
外国人投資家が日本に参入する魅力
現在都心を中心にマンションの価格が上昇していることはもちろん、日本において、外国人の不動産取得についての規制や禁止が海外に比べて少ないため、外国人の投資家が参入しやすい環境であることが理由として挙げられます。加えて、日本の利回りの高さも魅力となっています。他の主要国に比べて東京は利回りが高く、他国と比較して日本(特に東京)のマンションは割安感があることも、外国人が参入する大きなポイントです。他にも、外国人へ融資する日本の金融機関の増加も、参入の手助けになっているようです。
また、不動産に限らず、日本の製品の安心・安全のブランドに対する信頼感は大きいと言えます。投資用としていずれか売却するとはいえ、欠陥住宅であってはなりません。治安の良さやインフラの充実などを含めた社会・経済面での日本の評価が高いこと、政治的にも国の崩壊などの懸念がないことも、投資先としての安心感につながっていると言えます。
ますます高まる海外投資家の日本への期待感
国土交通省の発表による2014年の「海外投資家アンケート調査」の結果には、海外投資家が日本のマンションを選ぶ理由として、不動産市場の規模や安定性、成長性などが挙げられています。
日本の不動産の安定性や割安感など、さまざまな日本のマンション投資の魅力が挙げられる中、特に関心を集めているのが2020年の東京オリンピックの存在です。今購入すれば、値上がりの可能性が高いという期待感が、日本へのマンション投資をより加速させていると考えられます。海外投資家たちから見ると、長・中期的に収益の見込みがある投資先として今の日本は映っているのでしょう。
また日本においてのマンション売買市場でもオリンピックへの期待は大きく、近年マンション価格は上昇傾向にあります。今はまさに、不動産売買を行うに適したタイミングだと言えるでしょう。
おわりに
日本でのマンション投資に海外からの関心が高まる現在ですが、投資だけにとどまらず、日本への移住そのものを目的とした不動産業者への問い合わせも増えています。
海外投資家から高い評価を受けている東京のマンション投資。日本国内の市場の中でも、マンション売買は今も活発に行われています。改めて日本のマンション投資を見直してみるいい機会となるかもしれません。