基礎知識

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維持や管理が不動産価値を左右する!マンションの管理組合の役割とは?

2017.01.23

維持や管理が不動産価値を左右する!マンションの管理組合の役割とは?

マンションの購入者は管理組合に入る必要があり、定期的に管理組合の会合に出席することを求められます。管理組合では、主にマンションの維持、管理についての話し合いを行います。今回は、そんな管理組合の目的や役割についてご紹介していきます。

マンションを管理・維持していくための管理組合

管理組合は「区分所有法」という法律によって加入が義務付けされており、売却するなどしてマンションを手放さない限り、組合を退会することができません。では、実際にどのようなことが管理組合で討議されているのでしょうか。

組合の目的は、住居者またはマンションオーナーによってマンション(共有財産)を維持・管理することです。自分で購入した部屋(専有部分)以外にもマンションには共用部分と呼ばれる場所があります。それは、エントランス、廊下、エレベーター、ごみ置き場などといった、住民が共通で使用する場所や設備を指します。マンションの価値は、それぞれの部屋だけでなく、こうした共用部分にも大きく左右されるのです。確かに、自分のマンションの部屋を数年後に売却したいと思って大切に使っていても、自分の部屋以外の場所が壊れていたり、汚れていたりしてはなかなか買手が付きません。そのため管理組合が「修繕積立費」や「管理費」を回収し、管理ルールを作り、それを守ることでマンション全体の価値を維持していくことが可能になるのです。そして賃貸マンションなどにも同様に、「管理費」というものがあり、この費用が共用部分の維持・管理に使用されます。

マンションのルールを決める

実際の管理業務はほとんどの場合、マンションの住民から集めた管理費などで外部のマンション管理会社に委託しています。しかしながら、マンション住民が守るべきルール(ゴミ出し、共用部分の使用法など)については、管理組合の話し合いによって決められます。また場合によっては、駐輪場の使用料などについても管理組合で決めていきます。もし管理組合がなく、ルールもなければ、あっという間にマンション全体は秩序のない環境になっていくでしょう。当然、マンション自体も荒れることになり、不動産としての価値も下がっていきます。管理組合がしっかりとルール決めをして、住民に周知徹底することでマンションの秩序は保たれます。これによってマンションの価値も維持されるのです。

マンションを購入する時には管理組合の実態把握を

自分が住んでいるマンションの管理組合の必要性は十分に理解できたと思います。同じように重要なことは、自分がマンションを購入する際に、購入する物件の管理組合がしっかりと活動をしているかどうかを確認することです。物件を下見に行った際に、マンションの共用部分や専有部分をくまなくチェックするのと同じように、管理組合についてもチェックしましょう。きちんとした管理組合があれば入居した後もトラブルは少なくて済みます。事前に管理組合の議事録を見せてもらい(公開を要求できます)、管理組合の活動について確認しましょう。先ほども述べたように、管理組合が機能していない場合、マンション管理が行き届いておらず、マンション自体の価値が下がっていく可能性もあるので、事前に調べることをおすすめします。

おわりに

管理組合は面倒な側面もありますが、こうやって管理組合のメリットについて考えてみると、管理組合にきちんと参加しておくことは有益なことだといえます。しっかりと管理されたマンションならば、長期間に渡りマンション全体の価値を維持することができます。当然、マンションの価値が高ければ、自室を売却する時の価格にもそれが反映されるでしょう。

2017.01.23

維持や管理が不動産価値を左右する!マンションの管理組合の役割とは?
維持や管理が不動産価値を左右する!マンションの管理組合の役割とは?

マンションの購入者は管理組合に入る必要があり、定期的に管理組合の会合に出席することを求められます。管理組合では、主にマンションの維持、管理についての話し合いを行います。今回は、そんな管理組合の目的や役割についてご紹介していきます。

マンションを管理・維持していくための管理組合

管理組合は「区分所有法」という法律によって加入が義務付けされており、売却するなどしてマンションを手放さない限り、組合を退会することができません。では、実際にどのようなことが管理組合で討議されているのでしょうか。

組合の目的は、住居者またはマンションオーナーによってマンション(共有財産)を維持・管理することです。自分で購入した部屋(専有部分)以外にもマンションには共用部分と呼ばれる場所があります。それは、エントランス、廊下、エレベーター、ごみ置き場などといった、住民が共通で使用する場所や設備を指します。マンションの価値は、それぞれの部屋だけでなく、こうした共用部分にも大きく左右されるのです。確かに、自分のマンションの部屋を数年後に売却したいと思って大切に使っていても、自分の部屋以外の場所が壊れていたり、汚れていたりしてはなかなか買手が付きません。そのため管理組合が「修繕積立費」や「管理費」を回収し、管理ルールを作り、それを守ることでマンション全体の価値を維持していくことが可能になるのです。そして賃貸マンションなどにも同様に、「管理費」というものがあり、この費用が共用部分の維持・管理に使用されます。

マンションのルールを決める

実際の管理業務はほとんどの場合、マンションの住民から集めた管理費などで外部のマンション管理会社に委託しています。しかしながら、マンション住民が守るべきルール(ゴミ出し、共用部分の使用法など)については、管理組合の話し合いによって決められます。また場合によっては、駐輪場の使用料などについても管理組合で決めていきます。もし管理組合がなく、ルールもなければ、あっという間にマンション全体は秩序のない環境になっていくでしょう。当然、マンション自体も荒れることになり、不動産としての価値も下がっていきます。管理組合がしっかりとルール決めをして、住民に周知徹底することでマンションの秩序は保たれます。これによってマンションの価値も維持されるのです。

マンションを購入する時には管理組合の実態把握を

自分が住んでいるマンションの管理組合の必要性は十分に理解できたと思います。同じように重要なことは、自分がマンションを購入する際に、購入する物件の管理組合がしっかりと活動をしているかどうかを確認することです。物件を下見に行った際に、マンションの共用部分や専有部分をくまなくチェックするのと同じように、管理組合についてもチェックしましょう。きちんとした管理組合があれば入居した後もトラブルは少なくて済みます。事前に管理組合の議事録を見せてもらい(公開を要求できます)、管理組合の活動について確認しましょう。先ほども述べたように、管理組合が機能していない場合、マンション管理が行き届いておらず、マンション自体の価値が下がっていく可能性もあるので、事前に調べることをおすすめします。

おわりに

管理組合は面倒な側面もありますが、こうやって管理組合のメリットについて考えてみると、管理組合にきちんと参加しておくことは有益なことだといえます。しっかりと管理されたマンションならば、長期間に渡りマンション全体の価値を維持することができます。当然、マンションの価値が高ければ、自室を売却する時の価格にもそれが反映されるでしょう。