2017.01.28
マンションでの暮らしやすさの条件は多々ありますが、間取りや室内設備などの専有部分だけでなく、共用部分の利便性もマンションの魅力の1つです。マンションの規模によっても異なりますが、近年、共用部分はますます多様化しています。これらの共用部分にはどのような施設や設備があるのか、今回はマンション選びのポイントとなる共用部分についてご紹介します。
マンション共用部分とは
マンション共用部分とは、購入した住戸となる専有部分以外の建物、敷地、設備、付属施設などをいいます。つまり、部屋から一歩出れば、すべてが共用部分ともいえます。共用部分は、原則としてマンションの区分所有者全員が使えるものですが、専有部分と共有部分の区分や費用の負担などについては、各マンションの「管理規約」に定められています。
共用部分には、エントランス、廊下、階段、エレベーター、屋上、外壁、給排水設備・電気・ガス・テレビなどの配線・配管類、街灯、集合郵便受けなどがあります。共用部分は、暮らしの基本を支えるものですが、さまざまな施設や設備の充実により、さらなる安全面や利便性、個人の嗜好やコミュニティーを満たすものなど、共用部分はマンションライフをより快適に過ごすことに役立っています。
マンション共用施設は生活の利便性に注目
マンション共用施設は、大規模マンションであるほど施設が充実している傾向にあります。人気の共用施設として、ロビー、ラウンジ、ゲストルーム、パーティールーム、フィットネスルーム、ライブラリーなどがあります。来客時の対応や住民とのコミュニケーションをはじめ、一人の時間をくつろぐための空間など、多様化する共有施設はマンション選びにおける大きな判断材料となります。
ただし、共用施設や設備は、個人のライフスタイルによって使用頻度や魅力の度合いも異なります。そのため、日常生活における利便性に密着した設備の有無がマンションの魅力を左右する大きなポイントとなります。
例えば、宅配ボックス、24時間ゴミ出し可能サービスをはじめ、フロントサービスなどが挙げられます。フロントサービスは管理人が常駐している安心感があり、クリーニングや郵便物の受け渡し、困ったときの相談など、多忙な方にはうれしい施設サービスです。また大規模マンションでは、コンビニエンスストア―が入っているところも増え、ちょっとした買い物にも対応できます。
マンション外部の共用施設にも魅力
共有部分は、マンション内だけではなく、敷地内にある施設や設備にも注目すべきでしょう。代表的なものとしては、駐輪場、駐車場の有無です。都心か郊外かの立地にもよりますが、都心部では駐車場代は高額であるため、車を所有するかどうか、駐車場の有無も視野に入れる必要があります。
また、庭園や緑があるマンションも大きな魅力です。日常のリフレッシュや、家族との憩い、子どもの安全な遊び場、住民とのコミュニケーションの場としても最適です。その他、ペットを飼っている場合、ペット専用施設として敷地内や屋上にドッグランが設置されているところがあります。このような共用施設がある場合、併せてペットの足洗い場やグルーミングルームがあるなど、ペットと暮らすためにはうれしい施設が取りそろえられていることもあります。
おわりに
大規模マンションほど、共用施設や設備の充実は見られますが、施設が多いほど良いというものでもありません。自分ではほとんど使用しない施設でも、共用施設としての維持管理費の負担を強いられることになるため、使用しない共用施設が多くある場合は結果的に損をしてしまうことあるかもしれません。
しかし投資用マンションの場合、さまざまなニーズに応えることができるマンションは入居者が付きやすい側面もあります。どのような目的でマンションを購入するか、しっかりと検討した上で物件を購入しましょう。