2017.01.07
マンションなどの物件は一般的に、古くなるとその価値も下がります。しかし数あるマンションの中には、築年数を重ねるほど価値を高める物件も存在します。
今回は、長い年月人気を保ち続けるヴィンテージマンションの魅力についてご紹介します。
ヴィンテージマンションとは
ヴィンテージマンションとは、中古マンションではあるものの高い価値を持ち続ける人気の物件です。築年数が数十年にもかかわらず、立地や間取りの良さなどから今なお魅力を失わないマンションを指します。中には高級住宅街でブランド化しているマンションも存在します。
ヴィンテージマンションの魅力
立地の良さ
築年数が経過しているのに価値を失わないヴィンテージマンションの特徴として、立地の良さが挙げられます。室内環境や建築物の老朽化はさまざまな方法でカバーできますが、立地ばかりは大きく変えることができません。そのためヴィンテージマンションとして高い価値が付く物件は、高級住宅地や人気のエリアに建築されていることが多く、物件そのものの価値をさらに高める利便性の高さを兼ね備えているのです。
そのため一度入居するとなかなか退去が決まらず、マンションそのものの希少性がさらに高まるのです。
管理が行き届いている
ヴィンテージマンションの多くは高級住宅街に位置しています。住居者も周辺環境を守るための意識が高く、住み心地の良い空間を作るため自治体のルールを独自に設けている場合もあります。そのため、管理組合への参加は積極的に行われており、住居者間でのコミュニティーがしっかりしているので、修繕作業なども適切に行われている傾向にあります。このような住民たちの意識の高さも、ヴィンテージマンションが資産価値を保ち続けている理由の1つと言えるでしょう。
新築マンションでも管理体制は整えられていますが、運用・管理の方法やマンションそのものの文化は1から作り上げていく必要があります。その点、数十年も管理され続けてきた実績のあるヴィンテージマンションなら、管理体制にも安心して入居することができます。
建物の堅牢性
マンションの中には、いわゆる手抜き工事が行われていることが稀にあります。その点、ヴィンテージマンションの堅牢性は数十年という築年数が証明してくれます。
本来、コンクリート住居というのは長く住み続けられるものです。配管設備の老朽化や床、壁のデザインの古さなどは後から整えることもできますが、建物の骨格である鉄筋、コンクリートなどの造りは大きく変えることができません。
しかしヴィンテージマンションとして人気のマンションは、大規模修繕などの適切な管理がしっかりと行き届いているので、安心して暮らすことができるでしょう。
ヴィンテージならではの歴史と実績を持つ
ヴィンテージマンションの魅力は、建物そのものの堅牢性だけではありません。立地の利便性や周辺環境の良さ、適切なメンテナンスや住む人の丁寧な扱い方によって古い物件も快適に過ごせるよう管理されているのです。それらの歴史そのものが、ヴィンテージマンションの魅力と言っても過言ではありません。
おわりに
ヴィンテージマンションは、中古マンションでも立地や間取りの良さ、行き届いた管理や高級住宅街と歩んできた歴史というブランド性から多くの人気を集めています。マンションの周りの環境や、同じマンションに住む方々の人間性も重視したいのであれば、数十年間も住民に愛され続けているヴィンテージマンションは最適な選択肢となるかもしれません。ヴィンテージマンションでは、築浅のマンションとはまた違った魅力を感じることができるでしょう。