2016.12.31
マンション投資をする上で何よりも重要なのは、物件の選び方です。マンション投資の最も大きなリスクは空室リスクであり、人気のある物件、空室率が低い物件を入手できれば、それだけでマンション投資は成功したと言ってもいいでしょう。
しかしどのような物件に人気が集まるのか、空室率を低く保つことができるのかはなかなか判断が難しいもの。今回は、そんなマンション投資の物件選びにおけるデザイナーズマンションのメリットとデメリットについてご紹介します。
デザイナーズマンションのメリット
現在もさまざまなデザイナーズマンションが建築されていますが、他のマンションにはないデザイン性の高さは今も一定の需要を保っています。
単身者のニーズに応える
都心で駅から近く、流動性が高い物件であれば、空室リスクは競合する周辺の物件よりもぐっと低くなります。特にワンルームマンションであれば、入居者は一生そこで生活することを想定していないことが多いでしょう。「独身のうちは、おしゃれで洗練された部屋に住みたい」という単身者のニーズも高く、通勤に便利な立地や若者が集まるエリアなどでは人気が集まりやすいと考えられます。
デザイナーズマンションは資産価値が下がり難い?
一般の物件であれば、新築時は10万円だった家賃も、5年、10年経つごとに下げざるを得なくなります。しかし、高い付加価値を持つデザイナーズマンションは、家賃が下がりにくいというメリットがあります。また売却する際も、その希少性から築年数にかかわらず高い値段で売れる可能性があり、人気のあるデザイナーズ物件であれば資産価値を高く保つことができるでしょう。
デザイナーズマンションのデメリット
デザインを重視することで実用的でない設備があったり、収納が少なかったりする物件もあります。特に使い勝手が気になるキッチンなどの水回りは、生活する上で必要な機能を果たすことができるか入念にチェックしなければなりません。
またデザイナーズマンションは室内の備品の修繕時に、規格品ではなく特注のサイズのドアや照明などが必要になることが多く、一般の物件よりも費用が掛かることも頭に入れておきましょう。
さまざまな部分で通常のマンションより費用が掛かるため、周辺の同じ広さの物件と比べて賃料は高めに設定しなければならないことが多く、入居率が景気に左右されやすいという点もデメリットと言えるでしょう。
投資対象としてはリスクが大きめ
デザイナーズマンションに投資する場合、大きなネックは価格です。物件そのものの価格が割高となるため、利回りはそれほど良くないかもしれません。また、修繕費や諸経費なども割高になることが想定されます。
純粋に投資対象として考えた場合、よほど優良な物件でない限りハイリスクでローリターンとなることも考えられるため、購入には慎重になることをおすすめします。
おわりに
投資対象としてはあまりおすすめされることが少ないデザイナーズマンションですが、最近では、機能性重視のデザイナーズマンションも増えています。
低金利の時代、かつては億ションと言われた高級マンションも手の届く範囲で売りに出されていることがあります。さまざまな物件を比較・検討することは不動産を評価するうえで非常に役立つため、投資の対象としてデザイナーズマンションを考えて見るのも良いでしょう。しかしその場合は、想定されるリスクを十分に考慮し、慎重に検討する必要があります。