2017.08.09

マンション投資を成功させるためには、物件の立地、賃料、マンション管理会社の選定など気を配らなければならないことが多くありますが、その中でも「間取り」は重要なポイントです。マンションにもワンルームからLDK付きまでさまざまなタイプの間取りがあるため、ニーズの高い間取りを見極めることがマンション投資を成功させる近道といえます。

そこで今回は、マンション投資で人気の高い間取りについてご紹介します。

間取りの種類

「間取り」とは、建物内部の部屋や区画の配置のことです。主に数字とアルファベットを使って表され、部屋がどのような構成になっているのかを簡易的に知る指標になります。

よく用いられる間取りには以下のようなものがあります。

1R（ワンルーム）

「ワンルーム」とは、1つの部屋とキッチンスペース（キッチンのある部屋の広さ）が仕切りやドアなどで分けられておらず、同じ空間となっているタイプの間取りです。Rとはルームを指します。

1K

「1K」とは、1つの部屋とキッチンスペースが仕切りやドアなどで別の空間に分けられていて、なおかつキッチンスペースが4.5帖以下の広さである間取りのことです。Kとはキッチンを指します。

1DK

「1DK」とは、基本的には1Kと変わりません。1つの部屋とキッチンスペースが別々になっていて、かつキッチンスペースの広さが4.5帖以上8帖未満の間取りのことです。DKとはダイニングキッチンを指します。

1LDK

「1LDK」も1K、1DKと部屋の構成は同じですが、一般的にキッチンスペースの広さが8帖以上ある間取りの物件を指します。LDKとはリビングダイニングキッチンを指します。

間取りによるニーズの違い

ワンルーム

少し前までワンルームは、学生や単身赴任のサラリーマン、独身の若者などが住む部屋という考えが一般的でした。しかし現在では、レンタルオフィスとして利用する方、高齢者の夫婦、別荘の代わりとして利用する方などからもニーズがあり、年齢層も借りる目的も多様化しています。

1K

1Kのニーズはワンルームと似ています。近年はワンルームよりも1Kに住みたいという1人暮らしの方が多くなっているため、独身の社会人や学生から人気の高い間取りです。

1DK

1DKは単身者にも、単身者以外の新婚夫婦層などからもニーズが高い間取りです。収納などの面から1Kでは不自由を感じている方や、生活スペースとベッドルームを分けることができるのもこの間取りの人気の理由であるといえます。

1LDK

1LDKの広さになるとファミリー層からのニーズも多くなってきます。加えて、ゆとりのある広さの部屋で暮らしたいという単身者や、カップルなどからの需要もあります。1LDK位の広さがあれば、多様なニーズに応えることが可能であるため、幅広い層から必要とされている間取りです。

マンション投資に人気の間取り

近年は、広さの面から1DK～1LDKがマンション投資で人気のある間取りです。その背景には、これから少子高齢化、単身者増加があらに加速するとの予想があります。子供のいない夫婦、単身の社会人といった方々にとっては、ワンルームや1Kの間取りでは少し狭く、2DKや2LDKでは広すぎると感じるようです。そのため、これから増加していくであろう世帯に適した間取りは1DK～1LDKといえるでしょう。

1LDKはさまざまな要求に応えられる広さの間取りでもあり、かつ供給数が不足している間取りでもあるため、投資の対象としておすすめです。

おわりに

1DK～1LDKの間取りを選べば、必ず投資が成功するというわけではありません。地域によっては、ワンルームマンションへの投資・運用の方がうまくいく場合もあるでしょう。

投資したい物件が建っている土地周辺のニーズを調査し、それに応じた物件を選択することが、不動産投資を成功させる鍵の1つといえます。