2017.08.08
「マンション」と一口にいっても、大型マンションやアパート、ワンルームマンションなどさまざまな形態のマンションがありますが、その中でも近年注目を集めているものが「コンパクトマンション」と呼ばれる形態のマンションです。独身の男女や子供のいない夫婦などか人気があり、居住用としてだけではなく投資や資産運用の対象としても注目を集めています。
そこで今回は、コンパクトマンションへの投資・資産運用とそのメリットなどについてご紹介します。
コンパクトマンションとは
「コンパクトマンション」とは、30~50平方メートル程度の小面積マンションを指します。これまで、分譲マンションは20平方メートル程度のワンルームマンションか60平方メートル以上のファミリー向けの部屋が大半で、兄弟や友人と同居するなどの際にちょうど良い広さの物件は少数でした。ところが、近年の独身者増加や少子化の影響もあり、ワンルーム以上ファミリー向け以下の規模の需要が高まってきました。そこで登場したものがこのコンパクトマンションです。
多くのコンパクトマンションは都心に近く、職場の近くでも見つけやすいなどの、立地面での優位性を持っています。加えて、防犯設備に優れていたり、スタイリッシュなデザインになっていたりと、機能面の充実が図られている場合も少なくありません。
程良い広さ、住みやすい居住空間、そして立地、これらを兼ね備えているものがコンパクトマンションなのです。
コンパクトマンションの投資・資産運用面でのメリット
コンパクトマンションを、居住用ではなく投資や資産運用の一環として購入する方も増えています。なぜコンパクトマンションが投資用として注目されているかというと、「ファミリーマンションに比べて初期費用が安い」、「金融機関から融資を受けやすく、ローンで購入することも可能」などの理由が考えられるでしょう。
また、費用面以外でも、コンパクトマンションは立地や機能性が優れているため、幅広いニーズに対応でき、比較的入居者が集まりやすい、流動性が高いというメリットがあります。
このように、コンパクトマンションは他の形態のマンションに比べて投資費用を抑えることができる上に、手堅い運用が期待できるという特徴があるため、初めて不動産投資をする方にとっては敷居が低くなっているのです。
コンパクトマンションに投資するときの注意点
比較的投資しやすいコンパクトマンションですが、メリットばかりではなく、注意しなければならない点もあります。確かにコンパクトマンションは立地や機能性に優れていますが、募集に出せばどのような物件でも買い手や借り手がすぐに集まるというわけではありません。投資したい物件がある地域の特性やニーズを調査・把握し、プランを立てて運用するようにしないと収益は得られないでしょう。
また、ファミリーマンションやワンルームマンションでは重要視されていたマンションの特性が、コンパクトマンションでは当てはまらない場合もあるため、コンパクトマンションであれば無条件で簡単に運用できるとは限りません。
おわりに
住居用としても資産運用の対象としても注目を集めている、小面積が特徴のコンパクトマンションは、単身者の増加や少子化の影響もあり、今後も需要・供給ともに増加していくと思われます。
初期費用やローン融資の面でも比較的敷居の低い投資といっても、マンションの購入にはそれなりのまとまった資金が必要です。投資した資金を無駄にせず、正しく資産運用できるように購入する前には周辺地域を入念に調査し、ニーズを把握した上で運用計画を立てましょう。