2017.08.06
1棟マンションオーナーが抱える悩みの1つに、マンションの空室問題があります。
人気のあるマンションは、設備面でも入居者のニーズをとらえており、設備がニーズに合っていれば多少家賃が高くても空室になりにくい傾向にありますが、反対に、設備の老朽化や不備はマンションの空室問題につながる恐れがあります。
ここでは、空室対策になる人気のマンション設備をご紹介します。
空室が長引くことで起こる問題
「空室リスク」と呼ばれる家賃収入の減少は1棟マンションを所有するオーナーにとって大きな問題です。空室の数が多ければ多いほど、そして長引けば長引くほど、本来得られるはずの家賃収入は得られず管理コストのみが発生してしまいます。マンションは常に満室にしておくことが理想ですが、現実問題として空室リスクはマンションを経営する上で常に付きまといます。
空室を可能な限りなくすためには、「この部屋に住みたい」と思わせる魅力的なアピールポイントを作ることが重要です。しかし、立地や家賃などの条件面はすぐに変更することができないため、空室問題の対策の1つとして設備の見直しを考える必要があります。
マンション入居希望者に人気の設備
ファミリー層向けや単身者向けなど、マンションのタイプによりニーズも異なりますが、以下に挙げるものはいずれの層からも人気の高いマンション設備です。
無料インターネット
無料インターネットとは、その名の通り、インターネット回線があらかじめ各部屋に配線されていて、なおかつ使用量が無料ということです。入居者からすれば無料ですが、実際は使用料をオーナーが毎月支払っており、多くの場合使用料は家賃に含まれています。
仕事をするにしても調べ物をするにしても、今やどこの家庭でもインターネットの使用は欠かせないため、無料インターネットが整備されていれば、大きな魅力になるでしょう。パソコンからだけではなくスマートフォンやゲーム機を使用する層からもニーズがあるため、無料インターネットはぜひとも整えておきたい設備の1つです。
オートロック・TVモニター付きインターホン
エントランスのオートロックはマンションにおける防犯設備の定番です。安心して生活を送る上で必要になるため、単身者からもファミリー層からも人気の高い設備となっています。
また、オートロックに加えてTVモニター付きインターホンを設置することで、来訪者の顔をエントランスで確認できるようになるため、安全に配慮したマンションという印象を入居希望者に与えることができるでしょう。
ホームセキュリティ
ホームセキュリティとは、各部屋に非常ボタンやセンサーを設置しておき、何か異常があったときには警備員が駆けつけてくれるという設備を指します。
センサーが設置されていることから空き巣対策にも効果があるなど、防犯意識の高まりから人気が上昇している設備です。マンション全体ではなく、入居者の希望に応じて各部屋で契約することもできるようにしておくことをおすすめします。
浴室換気乾燥機
防犯意識の高まりから外に洗濯物を干すことに抵抗がある方や、花粉症などのアレルギー対策として室内に洗濯物を干したい方などに浴室換気乾燥機は大変人気です。また、いつでも時間帯を気にせずに洗濯できる点も魅力的なポイントでしょう。
ウォークインクローゼット
収納設備の中でも、ウォークインクローゼットはとくに人気が高い設備です。広々とした収納は、ファミリー層からも単身者からも根強く支持されています。
おわりに
最新の設備をそろえるよりも、入居者に喜ばれる設備を厳選してそろえることで、物件自体の人気が高まり空室対策につながる可能性が高まります。
空室対策として、リフォームやリノベーションを考えるオーナーは多いと思いますが、そのときはぜひ設備面にも目を向けてみてください。