2017.08.05
犬や猫など、ペットの飼育が可能な物件を探す方の割合は年々増加の傾向にあります。このペットブームに乗って、ペット可のマンションへのリフォームを検討しているマンションオーナーも多いのではないでしょうか。
今回は、ペット可マンションにリフォームするときに覚えておきたいポイントを3つご紹介します。
ペット可物件のニーズ
ペットを飼う方が増加傾向にある一方、ペットを飼えるマンションは供給不足となっており、ペット可物件への入居希望者はあとを絶ちません。
ニーズがあるにもかかわらずペット可物件が増えない理由は、ペットを飼育することで傷や特有の臭いが付いてしまう、鳴き声などによる騒音問題が起こるなどのトラブルを危惧するオーナーが多いという現状があるためです。
しかし、裏を返せばペットと共生できるマンションにリフォームしてしまえばペットを飼いたい人のニーズに応えることができ、空室対策としての効果も期待できるでしょう。
リフォーム時に知っておきたいポイント
ペット可をうたっている物件の中には、特に対策をしていない一般的なマンションも多くありますが、リフォームをするのであればペットと暮らしやすいマンションへとリフォームをすることをおすすめします。
以下では、ペットを飼うためのリフォームをする上でおさえておきたい3つのポイントをご紹介します。
1.ペットを飼う上で便利な設備を整える
散歩から帰ってきた犬の足を洗えるような足洗い場をエントランスに設置する、玄関の横に犬をつないでおけるフックを設置する、玄関や部屋を開けたときにペットが飛び出さないよう飛び出し防止の策を設置するなど、ペットを飼う際に便利な設備を整えましょう。
2.壁や壁紙の素材を変更する
ペットを室内で飼う際に気になることが、壁に付く傷や部屋にしみつく臭いです。
とくに賃貸マンションの場合は、退去時に原状回復できなくなることは避けた方が良いため、リフォームを行う前に対策を採りましょう。う。
臭いについては消臭効果のある壁材に変更することで、臭いのしみつきを防げます。また、壁紙を傷付きにくいクロスに張り替えたり、傷付きやすい壁の下半分に腰壁と呼ばれる壁を別途設置したりすることで、ペットによる壁の劣化を防ぐことができます。
3.床材を変更する
一般的なフローリングやカーペットでは、ペットのツメにより傷が付いてしまったり、ペット自身も滑ったりするなどの危険が伴う場合があるため、床材をペット用のフローリングに変更してください。
ペット用のフローリングには、滑りにくい材質のものや、防水性が高く臭いが付きにくいもの、ペットの毛などを掃除しやすいものなど、さまざまな機能を備えたものがあります。
ペット飼育可能に規約を切り替える際の注意点
もともとペット禁止としていたマンションで、ペット飼育可に規約を変更するときに注意しなければならないことが、既に入居している方への配慮です。
動物嫌いやアレルギー対策などの理由から、あえてペット禁止の物件を選んで入居している方もいる可能性があるため、突然ペット飼育可に規約を変更してしまうと住民同士でのトラブルが起こりかねません。
義務ではありませんが、規約の変更前に事前に告知したり、同意を得たりの対策をしてから変更することが大切です。
おわりに
ペットの飼育が可能な物件はまだまだ数が少なく、需要は高い状況です。今までペット不可であった物件をリフォームしてペット可にする場合は、ペットにとって住み良い環境を作ること、部屋をできるだけ傷付けないようにすること、他の入居者に迷惑を掛けないことなどに注意しましょう。ご近所トラブルとならないよう、ペット可の物件に変える際には慎重に考える必要があります。